センター試験1日目終了 日本史に手塚治虫氏の漫画が出題!
毎日新聞
2014年1月18日 21時04分
プレスリリース情報
18日に実施された大学入試センター試験の日本史で「鉄腕アトム」などで知られる漫画家、手塚治虫さんの生涯を取り上げ近現代の政治や経済を答えさせる出題がありました。問題文とともに手塚さんの漫画作品も掲載。大手予備校によると、センター試験での商業漫画の掲載は初めてとのことです。
出題されたのは「日本史A」「日本史B」。手塚さんの人生や作品を振り返る形で、近現代の政治、社会経済について質問。環境問題を取り上げた「ガラスの地球を救え」の文章と合わせ、自身の中学生時代を描いた「紙の砦(とりで)」の漫画の一場面を見せて、第二次世界大戦中の出来事を年代順に並べ替えさせた。また、戦後を回想するなどした「ぼくはマンガ家」の文章の一部を空欄にして昭和天皇の「人間宣言」や連合国軍総司令部(GHQ)による軍国主義者の「公職追放」を答えさせています。
ベネッセ・駿台によると、2008年度のセンター試験の「英語」でオリジナルとみられる4コマ漫画が出された例があるが「商業漫画はおそらくない」。代々木ゼミナールの担当者は「受験生は内容を視覚的に理解できただろう」と分析しています。