センター試験で替え玉、カンニングが65件

センター試験で替え玉、カンニングが65件

替え玉受験は2008年に東京都内、10年に京都市内の試験場であ り、試験中や採点時に発覚した。また、解答終了の合図後に記入を続けた事例が30件、カンニングペーパーの所持、使用が8件など、06年から15年までに 計65件の不適切行為があった。これらにかかわった計67人が受験した全科目の結果を無効とされた。

大学入試センターは、替え玉受験などの事実を公表していなかった。

替え玉受験の1件は08年に東京海洋大の試験場で起きた。高校の女子生徒が、同じ高校の女子生徒が体調不良で途中から欠席すると知り、同意を得た上で、 その生徒の受験番号と氏名で「数学(1)」と「数学(2)」を連続して受験。監督官が気付き、数学(2)の際に退出させた。受験した生徒は「自分は推薦で 合格していたが、(相手は)数学が必要なので同情した」と説明した。

もう1件は10年に京都橘大の試験場であった。同じ高校の男子生徒2人が事前に打ち合わせ、相手の受験番号や氏名を解答用紙に記入するなどして一部の科 目を受けた。採点時に不正が判明した。センターは「苦手な科目の点数を良くしようと、どちらかが頼んだとみられる」とした。